May 08, 2005

石田衣良『反自殺クラブ』

 石田衣良さんの大ヒットシリーズ、『IWGP』の「V」が出ました。と言っても出たのは3月ですが、なかなか読む時間が無くて、やっと数日前に読み終えました。
 感想。マコト、かっこいい!!タカシ、かっこいい!!Gボーイズ最高!とまるでミーハーですね。でも、この一見一匹狼的に池袋の街で生きているように見えるマコトが、ちゃんとタカシとかさるとか、それはそれぞれの立場とかを越えたつながりをもった人間関係を築いていて、電話一本で相手の望んでいることがわかるという、そういう姿が何ともかっこいいわけです。タカシはマコトに「Gボーイズに入れ」とは言うけれど、マコトが入らないことは十分わかっていて、だからこそ評価しているのではないかと思うのです。

 小説の内容のほうは、相変わらず石田衣良さんらしい現代社会の裏面を見事に切り取ったストーリーで、まさに流行作家としての面目躍如。いつも自分で考えている、という本の帯。「群れて死ぬよりひとりで生きよう!」、これ簡単なようで難しいですよ。実際に命を絶つということまでいかなくても、群れて何となく過ごしていることのほうが楽だから、それを絶って一人で自分の力で生きていくというのは大変なことだと思います。

 ドラマの『IWGP』もまたやってくれないかなぁ。智也はあの頃のほうがずっとかっこよかった・・・。窪塚くんも復帰してきたらしいし、是非またドラマ化をお願いします!!

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March 31, 2005

馳星周『長恨歌』-不夜城 完結編-

 馳星周氏の著作、『不夜城』『鎮魂歌 不夜城Ⅱ』に続く『長恨歌-不夜城完結編-』をやっと読了。

 私は『不夜城』を読んで以来、すっかり「歌舞伎町恐怖症」になってしまい、怖くて足を踏み入れられないのだけれど、今度の本を読んだら大久保や錦糸町までが怖くなってきてしまった。日本における、いわゆる「第三国人」による犯罪というのは、小説の中だけではなく現実として増加の一途をたどっているわけで、中国人同士の殺し合いなど、まさにこの小説の世界が現実化したような事件も珍しくない。

 『不夜城』ではまだチンピラ的存在だった劉健一が『不夜城Ⅱ』では権力のトップに上り詰め、この『完結編』では情報を駆使して裏社会を牛耳る黒幕になっている。そして、やはり、『不夜城』が完結するためには、彼の死は避けられなかったのかなと思う。彼を殺したものがそのあとを継ぐことが求められるのだが、この小説の主人公はそれも出来ず、結局、昔愛した女性に殺害されるに至る。
 全ての登場人物が持っていたものを全て失うという、どこまでも救いようのないこの物語で、著者が訴えたかったことは一体何だったのだろう。

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March 02, 2005

さだまさし『遙かなるクリスマス』

 さださんの『遙かなるクリスマス』という歌は、初めて聴いたときから、とても胸に迫ってくるものだった。それが、このような形で本になっているのを見つけて、迷わず購入した。
 さださんが伝えたかったことを十分に理解できたかどうかはわからないけれど、どうかこの本を少しでも多くの人に読んでもらいたい、『遙かなるクリスマス』という歌を少しでも多くの人に聴いてもらいたい、と強く思った。
 さださんは、人間の醜さや残酷さや悲しさを見てみぬふりをすることなく、まっすぐに見つめてそれを見事にすくいとってメロディーにし、歌詞にする人だと思う。
 メッセージ色の強い歌が減ってしまった今、さださんのような人が発信し続ける作品はとても貴重だといえるだろう。耳に心地よいだけでなく、心にしみ入るような、そんな歌をこれからも作り続けてほしいと願う。

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『バトルロワイヤルⅡ』

 既に映画化されて随分経つ上、パートⅠを読んでから随分経っていたので、最初は集中することができなかった。しかし、読んでいくうちに登場人物たちのそれぞれの喜怒哀楽が生き生きと伝わってきて、中でも「国際的テロリスト」として手配されている七原秋也の悲しみや苦しみが、読んでいるこちらにも重くのしかかってくるようだった。
 もともとBR法なんて、とんでもなく非常識なものだと思っていたけれど、改正されたBRⅡはもっとひどいことになっていた。
 実は映画はどちらも観ていないのだけれど、この本を読み終わってから観ようと思って録画はしてある。しかし、これだけ残酷な場面が連続する小説の映画化を観るのは、何だかとても怖い気がする。公開されたときに、小中学生に観せることについて議論が起こったのも当然だと思う。

 今の小中学生はかなりの割合で「死人は生き返る」と考えている、という調査結果が先日、発表になった。その理由として多かったのが、「ゲームならリセットすれば生き返る」というものだった。それはあまりにも残酷で恐ろしい現象だと思う。こういう小説を読んだり、映画を観たりして、他人を傷つけることを何とも思わなくなる子供たちが増えるとしたら、こんなに恐ろしいことは無いと思う。

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石田衣良『ブルータワー』

 「9・11」のテロ事件をきっかけにして生まれた、石田衣良さんの最長作にして初のSF小説。

 世界貿易センタービルと〃、ツインタワーのビルを舞台として、インフルエンザを遺伝子改変して作られた究極の生物兵器に滅ばされていく世界。200年後の未来の危機を、一人の平凡な現代人が救うことになる。彼は、現実の世界では脳腫瘍に侵され、わずかな余命を200年後の世界での戦いにかけようとしている。果たして、彼の戦いは成就するのか。彼は200年後の世界を救うことができるのか。
 脳腫瘍の痛みの中から200年後にワープする主人公の活躍と、同時に彼が抱えている悲しみや苦しみが、リアルに心に届いてくる。
 石田衣良さんの小説はいつも、怖いほどのリアリティを持っているが、200年後の世界を描いたこの小説でもそれは例外では無い。本当に、近い将来、こんな世界がくるのではないかと、息苦しくなるほどである。

 「9・11」のことを決して忘れてはならない、と強く思う。

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February 15, 2005

石田衣良『アキハバラ@DEEP』

 石田衣良さんの昨年11月に出た新刊『アキハバラ@DEEP』。

 電脳街・秋葉原のマニアックな奥深い「裏アキハバラ」に出没する若者たちの物語。最近では「ヲタク」の街としても有名になった秋葉原の様々な意味でディープな「裏アキハバラ」。そこに作られた弱小ベンチャー「アキハバラ@DEEP」に集まった個性豊かな若者たちが、それぞれの特技を生かし、不眠不休で制作した傑作サーチエンジン「クルーク」。ベータ版ながら利用者を増やし、更に進化しようとしていたところを、ネットの悪の帝王と言われる企業のトップに全てを奪われてしまう。組織力でも金銭力でも圧倒的にかなわない帝王を相手に、自分たちの作品を取り返そうと「ヲタク」の誇りをかけたテロが裏アキハパラで展開される物語。

 登場する若者たちは、いかにも今の秋葉原に一人はいそうなヲタクたちばかり。彼らは顔を合わせていても、声を発することなく、PC上で会話をする。世間的な知識はなくても、電脳関係にはめちゃくちゃ詳しい青年や、コスプレ喫茶で働くプロレス好きの少女。そんな若者たちが集まって、画期的なサーチエンジンを作り上げる。それを有料化しようとする大企業の申し入れを彼らは断るが、無理矢理奪われてしまう。そして、彼らはいかにも彼ららしいやり方で戦い、自分たちの作品を取り返す。
 石田さんは池袋にやたらと詳しい人だと思っていたら、秋葉原にもやたらと詳しい人なのだ、というのが第一印象。本人はすらりと爽やかな人なのに、どうしてこんなに「濃い」街のことに詳しいのか、本当に不思議な人だと思う。石田さんの作品は実際にありそうな事件が、実際に存在しそうな人物たちを巻き込んで起こるので、どのストーリーもリアリティがある。
 今の作家でここまで現代社会の「ウラ」を的確に描写できるのは石田さんだけかも知れないと思う。

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February 01, 2005

佐藤真由美『恋する歌音』

 佐藤真由美さんの待望のエッセイ集。古今の恋愛短歌50首が紹介され、それに女性の本音を佐藤さんがまっすぐに表現、更に新作短歌50が添えられている。

 佐藤真由美さんの短歌は本当に、難しい言葉なんか全然遣わずに平易な言葉で、複雑で深い女性の心を見事に切り取って表現していると思う。今回は、佐藤さんの選んだ古今の名歌50首を佐藤さんなりの恋愛観で解説してくださっているので、今まで知っていた短歌も知らなかった短歌も、とても新鮮に、そして女性の心を鮮やかに表現したものとして伝わってくる。

 佐藤さんの短歌を詠んでいると、自分もこんな風に自分の気持ちを表現できたらいいなぁ、とうらやましくなる。激しい感情でも柔らかい言葉で、それでいて鮮明に表現する才能が私には無いので、残念ながら真似はできないけれど。

 また、1冊、お気に入りの本が増えました。

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January 19, 2005

『GLAY;WHITE ROAD Ballad Best Singles』

 GLAYのデビュー10周年記念リリースの最後を飾るバラードベスト。その名も『GLAY;WHITE ROAD Ballad Best Singles』。最新シングル『ホワイトロード』を含めた全14曲。どれも人気のあるバラードばかり。それぞれどの曲も歌詞もメロディーもTERUの歌声もみんな素晴らしいが、通して聴いてみるとアルバムとしても恐ろしく完成度の高い1枚。勿論、GLAYのアルバムはいつも完成度の高さに驚かされてばかりだけれど。
 個人的には『SOUL LOVE』『a Boy-ずっと忘れない-』『HOWEVER』あたりが入っているのが、とてもうれしい。そして、『Winter,again』はGLAYを語る上では欠かせない1曲。14曲目の『つづれ織り-so far and yet so close-』は2003年ツアーからライヴでは披露されていながらCD化されていなかった曲がようやくの収録。これもGLAYらしい、かなりの名曲。

 【収録曲】
  01 ホワイトロード
  02 Way of Difference
  03 SOUL LOVE
  04 BELOVED
  05 SPECIAL THANKS
  06 Blue Jean
  07 逢いたい気持ち
  08 a Boy-ずっと忘れない-
  09 HOWEVER
  10 ずっと2人で・・・
  11 BE WITH YOU
  12 Winter,again
  13 時の雫
  14 つづれ織り-so far and yet so close-

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January 12, 2005

スピッツ『スーベニア』

 スピッツの11枚目のアルバム『スーベニア』。本日発売。

 スピッツの魅力ってなんだろう?と考えると、言葉にするのはかなり難しい気がする。それほどドラマティックなメロディーでも無いし、それほど斬新な歌詞でもないし。メンバーのビジュアルが派手なわけでもない。
 それでいて、とても心にしみ入るメロディーと歌詞なのが、何だかとても不思議だ。スピッツのいいところは、「スピッツであること」なのかも知れない。テレビにもほとんど出ないのに、何故か耳にする機会が多くて、気がつくとききほれてしまっていたりする。そして、アルバムが出れば必ず買うことになる。買って絶対後悔しないとわかっているので、安心して買うことができる。
 そんなスピッツのニューアルバムも、「間違いのない1枚」。


 【収録曲】
  01 春の歌
  02 ありふれた人生
  03 甘ったれ区リーチャー
  04 優しくなりたいな
  05 ナンプラー日和
  06 正夢
  07 ほのほ
  08 ワタリ
  09 濃いのはじまり
  10 自転車
  11 テイタム・オニール
  12 会いにいくよ
  13 みそか 

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December 24, 2004

玉木宏『RIPPLE』

 俳優として結構好きな人なので、最初にシングルがでたときに買おうかどうか悩んだものの、結局買わずにいたのに、アルバムが出ると聞いてせっせと買ってしまいました。
 甘い顔に似合う甘い声で、それでいて爽やかないい声と歌い方で、かなり好感が持てます。雰囲気としては福山雅治と藤木直人の中間くらいの感じ。でも、本当に意外に(失礼!)歌がうまくて、感心しました。『ロッカーズ』では楽器もやっていましたが、本人は楽器の演奏も出来るのでしょうか。一応CDのジャケットではギターをもっているのですが。

 【収録曲】
   01 この風にのって
   02 Stayer
   03 Seasons
   04 Innocence
   05 二度と愛せない
   06 サヨナラと言わないで
   07 G.I.D
   08 Hey You!
   09 Quiz
   10 嘘~Paris~
   11 Emotion
   12 Memorize
   13 Seasons(accoustic version)

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